息子と古時計
その度にさまざまなあやし方をしてきましたが、中でも落ち着けるのが、「大きな古時計」の歌を歌ってやることなのです。それは今でも続いています。
一度泣き始めると、ターボがかかってしまい、泣き止むことが出来なくなってしまうようです。泣きすぎて吐いてしまったりすることもあるほど、激しいのです。
今日も、お掃除のお手伝いが思うように出来なかった事から、ターボがかかって泣いてしまいました。そういうときは、なぜか「眠い、眠い~!!」と、泣きながら訴えるので、お布団の中に連れて行きます。そして、「大きな古時計」の歌を歌うのです。
しばらくすると落ち着いてしまいます。
ところが、今日は妙なことでまた泣き始めました。
「大きな古時計」の歌で、「きれいな花嫁やってきた」というフレーズがありますが、「怜もきれいな花嫁やってきて欲しい~!!!」と、泣くのです。
やれやれ、世の中、結婚したくない男性が多くいるというのに、3歳でも立派に結婚願望があるようで。
「怜が、ひとりできちんと生活していけるようになったら、パパとママのお家から出て行って、怜の好きなひとと結婚すればいいんだよ。でも、怜がいいなと思うだけじゃなくて、相手の女の人にもいいなと思ってもらわなければ出来ないけれどね。いつもメソメソ泣いてばかりじゃ、いいなと思ってもらえないかもよ?」
「怜、パパとママが一緒じゃないとさみしい。」
「そうかい?それは、そのときになったら考えればいいね。もしかしたら、その時にはパパとママは一緒じゃなくても平気かもしれないし、だけど、一緒に暮らしたければ、一緒でも構わないんだよ。」
1歳も過ぎる頃には、シンデレラや白雪姫のお話が大好きで、今でも何度でも読みたがる怜。
白雪姫のお話を真似して、「鏡よ鏡、世界でいちばんきれいなのは誰?ママ~!!!」と言う怜。
おのずと結婚について興味を持っていて、聞かれるままにいろいろ話してきたけれど、3歳の息子の目には、結婚って、どんな風に映っているのかな?